ファーマ人材バンクTOP > 薬剤師の最新転職事情 > コンサルタント 高草木 裕人 > 競争激化の調剤薬局で新サービスを打ち出し生き残りを図る
vol.016
こんにちはエムスリーキャリア株式会社の高草木です。
今回は、とある調剤薬局が行っている差別化戦略についてご案内させて頂きます。
薬剤師の皆様はこの下記の件をご存じでしょうか?
北海道釧路市にある調剤薬局が患者を無料で送迎することが話題になっています。
どういったシステムかというと、その調剤薬局の関係者が病院前の路上で、
病院から出てきた患者に声を掛けて車に乗せた後、自身の薬局に寄って調剤を
行った後に患者を自宅まで送るというサービスを実施しているそうです。
これぞまさに調剤薬局版の「無料送迎サービス」ではないでしょうか。
(このサービス自体は、法律上の問題はないそうです)
しかし、一方で他の薬局などは患者の選択を阻害する「呼び込み」だとして批判しています。
いかがでしょうか?
これは凄い話です。
今まで薬局は開設する際はもちろん、
日々の業務を行っていく上で法律や行政の方針や指導に制限されており、
例えば、夜間の服薬指導で緊急連絡先を設けるとか、
ドリンクコーナーを設置するといった違いや患者志向の運営がメインで、
他社と圧倒的に差別化を図れるサービスを打ち出すことができませんでした。
これを読んで下さっている薬剤師の皆様も、ご勤務先の薬局と他の薬局との
明確な違いというのはなかなか簡単には思いつかないのではないでしょうか。
それはもちろん患者にとっても、「薬局」をイメージする際には
どこもあまり変わらないという印象が強いのが現状です。
法律でがんじがらめで価格での競争はおろか独自のサービスすら許されていない
調剤薬局において盲点をついた行動であると言えるのではないでしょうか。
薬価改正といった部分ばかりがフォーカスされるこの業界ですが、
本件に限らずに、もう少し規制を緩くして薬局間に競争と差別化を促すことで、
最終的に患者の利益となるケースもあるかと思います。
そもそも医薬分業におけるサービスとは一体何なのか、
また、この業界の中で当たり前とされてきたことや逆にタブーと
されてきたあらゆる事柄について見直すきっかけとなるかもしれません。